アスベストはさまざまな健康被害が発生する物質です。現在は法律で規制されていますが、 丈夫で安価なことから自動車や産業用などさまざまなものに使用されてきました。 当記事では、自動車整備士とアスベストの関係性について詳しく解説しています。 自動車工場などでどのような作業をして、健康被害にあったのかまとめました。
ここでは、アスベスト曝露に関連する職種やアスベストが含まれた可能性がある部品についてご紹介します。
関連する職種として、以下のものが挙げられます。
ブレーキライニング、ブレーキパッド、クラッチディスク など
ここでは、アスベストにさらされた可能性がある自動車工場内の具体的な作業についてご紹介します
以前、特定の車種には、ボンネットの裏側にエンジンからの放熱によって色落ちを防ぐ目的で石綿フェルトと呼ばれるものがつけられていました。自動車修理工場で、これを取り付ける時に作業にあたった方が曝露した可能性があります。
車駆動系に用いる摩擦材である「クラッチフェー シング」とよばれるものにも石綿が含まれていたとされています。それを扱った方がさらされている可能性があります。
自動車のブレーキパッドには以前、鉄粉や石綿などの混和材を入れてディスクの磨耗を低減したり制動効率のアップを目指したりしていました。 ブレーキパッドの修理や交換時に、摩耗して高く積み重ねた石綿含有粉じんにさらされた可能性があります。
ここでは、アスベストによって生じた健康被害の事例をご紹介します。作業状況や従事していた期間、発症した病名などについてまとめましたので、ご覧ください。
1966年から2006年までの間、計6箇所の自動車整備販売会社で自動車の整備作業に従事していた方の事例です。被害に遭われた方は肺がんを発症。
この事例は典型的なアスベスト工場での被害ではなかったのですが、同様の被害状況だと認められています。
1967年から1985年まで日産自動車の横浜工場に所属し、エンジン部品の鋳造・溶解作業に従事していた方の事例。アスベストにより胸膜中皮腫を発症されました。
1962年から1977年までの間、大阪府内の複数の事業所で自動車整備業務に従事していた男性の事例。2014年に肺がんを発症。 ブレーキやクラッチなどの部品を交換する際に、部品に含まれているアスベストを吸い込んだとされています。
1964年4月から1965年3月末まで、バス会社の営業所に併設されていた大型バス修理工場で勤務していた男性の事例です。主な業務内容は、工場内にて、アスベストを含有しているブレーキライニングやクラッチフェーシングの交換、研磨作業などの補助業務であり、そこで曝露し腹膜中皮腫を発症しました。
ボンネットの裏側に取り付けられた石綿フェルトやブレーキライニング、クラッチフェー シングを扱った際に曝露することがあります。 それらが原因で中脾腫や肺がんなどを発症してしまったケースも多数見られています。
当サイトでは、アスベストの健康被害や給付金について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
当サイトの記事確認など、取材に協力していただいたのはFAST法律事務所。
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